企業での相見積もり
企業は営利目的で活動をしています。相見積もりは経費を抑えるための企業努力としての必須ツールです。
ある企業の稟議書で、上司が部下に以下のようなメッセージを書いているのを目にしたことがあります。稟議書を上げた部下は相見積もりをせずに1社のみに見積を依頼して経費の稟議を通そうとしていたのですが、
「利益を出すために相見積もりは欠かせません。必ず2社以上の相見積もりを取ってください」
同じモノ・サービス内容ならば、買う側は当然安い方を選びます。競争させることが大事です。
こうして、相見積もりを取って安い方を選んだ結果、その差額が利益になります。
家計での相見積もり
これは家計でも全く同じことが言えます。
意識していなくても、私たちは普段から安売りしているスーパーを選んだり、安いネット回線を選んだりして、無意識の内に相見積もりを取っています。
これらは全て、「相場を知る」ということに繋がっています。
例えば、スーパーに行って、じゃがいもが1個1,000円だったら絶対に買いませんよね。じゃがいもの相場を知っているからこそ、適正な値段で買い物が出来るのです。
ただし、例えば筆者のような事務系のサラリーマンは住宅修理費用の相場など分かりません。相場が分からないからこそ、一時期問題になった悪質業者によるトイレ詰まりなどの修理費用ぼったくり問題などが発生するわけですね。
明らかなぼったくり価格で請求書を出した悪質業者も悪いですが、この問題の本質は相場を知らない消費者と、相場を知っている業者との間の情報格差です。
自分が相場を知らない不慣れな分野であればあるほど、値段が高いものであればあるほど、相見積もりの重要性は増します。「ふーん、そんなもんか」ではなく、高いなと感じれば相見積もりを取りましょう。3社くらい取れば大体の相場は見えてきます。
新自由主義の旗手であるアメリカの経済学者、ミルトン・フリードマンに言わせるならば「全て競争させればよい。そうしたら全て上手くいく」とでもなるでしょうか。
こうして浮かせたお金は家計の利益になります。
経済的自由に近づくためには、家計でも利益を出していく仕組みが大事です。そういう意味では、するべきことは企業と何ら変わらないのです。
本筋からは少しずれますが、情報の精査でも同じことが言えると思っています。
筆者は、ネットで何か調べ物をする時は、必ず情報源を2つ以上は確認するようにしています。
同じことを解説している記事であっても、情報発信者のレベル、情報開示の時期などによってクオリティが異なることがあります。
1つだけを鵜吞みにしてしまうと、間違っている情報をキャッチしてしまう可能性が高くなります。
まとめ
同じクオリティのモノ、サービスを買うならば必ず安い方で買いますよね。これは企業でも家計でも同じことが言えます。
当たり前のことのようですが、家計でもこの積み重ねがやがて大きな差となって現れます。普段から意識出来ると素敵ですね。
何か一つでも参考になれば幸いです。
good luck!
コメント