本の内容
本書は、著者であるロバート・キヨサキ氏が自身の実体験を元に書いた、お金持ちになるためのマインドや方法論についての本です。
語り出しは、氏が子供時代に二人の父からそれぞれ異なる教えを受ける場面から始まります。
目次
以下、目次より抜粋
- (第一の教え)金持ちはお金のためには働かない
- (第二の教え)お金の流れの読み方を学ぶ
- (第三の教え)自分のビジネスを持つ
- (第四の教え)会社を作って節税する
- (第五の教え)金持ちはお金を作り出す
- (第六の教え)お金のためでなく学ぶために働く
一番印象に残ったこと
筆者がこの本を読んで、一番印象に残ったのは、「まず自分に支払え」というくだりです。
請求書が届いた時、普通の人はまずその支払いを済ませてから、残ったお金で生活費の支出や株式の購入などを行います。
しかし、この方法では請求書の金額が大きい場合、生活費の支払いは出来ても、「今月は厳しいから投資は無理だな」という事態が起こり得ます。
本書では、「金持ちになりたかったら、負債ではなく資産を買いなさい」と何度も出てきます。
そこで、順番を逆にして、まず資産である株式を購入し、残ったお金で請求書の支払いや生活費の支払いをせよ、というのです。
確かに、この方法なら自らの資産は右肩上がりに増えていきます。しかし、そのせいで請求書の支払いが滞ってしまったらどうするのか? 氏はそれでも支払いが出来るように、自らを奮い立たせ、事業で稼いだり、生活費を減らすなどの努力をせよ、というのです。
多少強引にも思えますが、なるほど、お金持ちになりたかったら、このように物事を逆に考えてみるのも一案と感じました。
バランスシートの説明が本質的
本書では、「資産は私のポケットにお金を入れてくれる」「負債は私のポケットからお金をとっていく」と、バランスシート(貸借対照表)からのお金の流れを分かりやすく、かつ本質的に解説しています。
筆者は日商簿記の資格を保有していますが、これほど分かりやすく本質的な表現はないと思っています。
特に、個人のバランスシートではこれがあてはまります。
個人のバランスシートにおける資産とは、預金(利息がもらえる)、株式(配当がもらえる)、個人年金(将来もらえる年金額が増えていく)などで、まさにポケットにお金を入れてくれるものです。
個人のバランスシートにおける負債とは、住宅ローン(利息が取られる)、クレジットカード利用分(リボ払いなら利息が取られる)などで、まさにポケットからお金をとっていくものです。
まとめ
お金に関する本としては、説明不要な程の名著です。
金持ちと貧乏人の考え方の違い、資産と負債の違い、金持ちになるための思考プロセス、などについて書かれています。
お金持ちの考え方に触れてみたい方、お金に困らない人生を手に入れたい方にとっても、ためになる本です。
無論、本記事で紹介した例はごく一部です。
筆者はサラリーマンですが、いつまでもサラリーマンという立場に甘んじていると、お金持ちにはなれない、ということを考えさせてくれる本です。
末筆ながら、お金持ちのマインドを学びたいなら、全ての人が読むべき本だと思います。
good luck!
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