家を建てようとしている人にとって、建てた後の維持費は気になる点だと思います。
その中でも、固定資産税は年間10万円を超えることもある大きな維持費の1つです。
今回の記事では、家を建てる前に知っておきたい固定資産税の3つのポイントについて解説します。
特に事情がなければ建物の完成引き渡しは年が明けてからにする
特に事情がなければ、建物の完成引き渡しは年が明けてからにすることをお勧めします。
理由は、固定資産税の課税基準日が1月1日だからです。
固定資産税は、毎年1月1日の所有者に対して課税されます。
新築の場合は、通常、所有権保存登記がついた日が所有者となる日となります。
通常、住宅ローン融資実行日、不動産業者への支払日、建物完成引渡日、建物所有権保存登記日、これらはほぼ同じ日となります
つまり、年末ギリギリに登記をつけるくらいなら、年が明けてから登記をつけた方が、向こう1年間の税金がゼロになるわけですからスマートと言えます(月割り、ということもありません)。
最近では建築に要する期間も短くなり、通常3~4ヶ月程度だと思われます。
不動産業者との打ち合わせの際は、このことを意識してスケジュールを組むのも一案かもしれません。
建物部分の固定資産税は新築後3年間は半額になる
建物部分の固定資産税は、新築後3年間は半額になります(長期優良住宅では5年間半額)。
ただし、長期優良住宅の申請には30万円程度かかります
長期優良住宅には地震保険料の割引が大きいなどのメリットもあります
新築後3年間の半額期間終了後、「納税通知書を見たら、急に税額が上がっていてびっくりした」というのはよく聞く話です。
あわてずに済むように、家計の資金管理はしっかりしておきたいですね。
土地部分の固定資産税は敷地面積200㎡までは本来の1/6になる
住宅が建っている場合に限りますが、土地部分の固定資産税は、敷地面積200㎡部分までは本来の1/6の税額になります。
200㎡を超えているからといって、全てが減額対象外となるわけではありません
これは建物が建っている敷地全体の話です。
住宅用地で200㎡という広さは、それなりの大きさの家を建てて、なおかつ駐車場が2~4台分程度確保できるくらいの広さです
ぜいたくをせずに200㎡程度の土地にしておけば、税金面ではかなり優遇されます。
ポイントは以下の2点です。
① 土地探しの時点から意識する必要がある
注文住宅であれば、家の広さは不動産業者との打ち合わせで変更することは出来ますが、当然ながら途中で土地の広さは変えられません。
したがって、この制度をフルに活用したい場合は、土地探しの時点から意識しておく必要があります
②税額がずっと1/6になる
この制度は、先述の建物部分の固定資産税半額と異なり、 長期間にわたってずっと適用されるものです。
「死ぬまでこの家に住むつもりだ」など、向こう何十年と固定資産税を支払うケースでは、家計に与えるインパクトはより大きなものとなります
まとめ
家は人生の3大支出の1つと言われます。
その家にかかる固定資産税は大きな固定費のひとつですから、知識武装してバランスの取れたスマートな家づくりをしたいものですね。
何か一つでも参考になれば幸いです。
Good luck!
コメント